手は日常生活でよく使うため、手の指が痛いと日常生活に支障が出てしまいます。
手の指が痛い場合は、主に以下の原因が考えられます。
考えられる原因
目次
1. 関節リウマチ

- 関節リウマチは、自分の免疫がまちがえて関節に炎症を起こしてしまう、多発性の関節痛を起こす代表的な病気です。
放っておくと、軟骨や骨がこわれて関節が変形してしまいます。 - 手の指に症状が出ることが多く、特に指の真ん中(第二関節)と指のつけ根の2か所はリウマチを疑います。
- 痛みのある関節が腫れている場合は、ブニブニと柔らかく触れるのが特徴的です。
- 治療 … 内服薬や皮下注射の投与を行います。
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関節リウマチの症状・原因・治療|横浜市たまプラーザの塚本リウマチ科・血液内科
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2. 変形性関節症

- 変形性関節症とは、年齢とともに関節の軟骨が減り、骨と骨とが当たり痛みを感じる病気です。
- 40歳以降の女性に多く見られます。
- 手の指に症状が出ることが多く、指先の関節(第一関節)はヘバーデン結節、指の真ん中(第二関節)はブシャール結節といいます。
変形性関節症が起きやすい関節


- 痛みのある関節は、骨がゴツゴツとトゲのように出っ張り、太く硬くなるのが特徴的です。
- 治療 … 鎮痛薬や関節内注射、リハビリを行い、改善がない場合は手術を検討します。
3. ばね指

- ばね指とは、指を曲げるための腱が炎症を起こし、指が痛んだり、こわばったりするようになります。腱鞘炎とも呼ばれます。
- 指が途中で引っかかりがあったり、曲がったまま元に戻らなくなることもあります。
- ばね指は単独で生じる場合と、関節リウマチなどによって生じる場合があります。
- 診断は、指の付け根に膨らみや圧痛があり、ばね現象(曲がった指を無理に戻そうとして力を入れるとカクンとはねる)の有無を確認します。
- 治療 … 局所の安静や鎮痛剤、局所のステロイド注射、手術などがあります。
4. リウマチ以外の膠原病

- 膠原病とは、全身の皮膚や内臓に炎症を起こす自己免疫性疾患の総称です。
- 代表的な膠原病
- 全身性エリテマトーデス:発熱や皮疹、関節痛、腎炎などが起こす
- シェーグレン症候群:目や口が渇く
- 全身性強皮症:皮膚や内臓(肺や血管など)が硬くなる
- 筋炎:全身の筋肉や皮膚に炎症を起こす
- 混合性結合組織病:全身性エリテマトーデス様・強皮症様・筋炎のうち2つ以上の症状が混在
- 血管炎:全身の血管に炎症を起こす
- 関節リウマチとの違い … 皮膚の症状や目や口の渇き、腎障害などの関節以外の症状が目立ちます。また、血液検査では抗核抗体が陽性になったりします。
- 治療 … 免疫抑制剤などの薬で病気を抑えます。
5. 手の指が痛いときは何科を受診すればいいの?

このように、手の指が痛む原因は様々です。
鎮痛剤で様子を見てよいものもあれば、早急に治療が必要なものもあります。
ご自身で判断するのは難しいと思いますので、関節痛でお困りの際は1人で悩まずに、クリニックや病院で調べてもらいましょう。
- ぶつけたり、ひねった後の指の痛み
- 骨や腱の損傷の可能性があるので、整形外科で診てもらいましょう
- 第一関節の指が痛む
- 変形性関節症の可能性が高いので、整形外科で診てもらいましょう
- 第二関節を含む複数の指が痛む
- 関節リウマチや他の膠原病の可能性があるので、リウマチ科を受診しましょう。
参考文献